噛み合わせ・顎関節症
顎関節症の主な症状
顎関節症の代表的な症状として、
・あごが痛む(顎関節痛・咀嚼筋痛)
・口が開かない(開口障害)
・あごを動かすと音がする(顎関節雑音)
の3つがあります。
若い年代から発症する場合もあれば、60代以降に急に症状が出てくる場合があります。顎の安静を保つことで落ち着く場合も多く、日常生活に支障がない程度であれば様子をみる場合も多いです。ただ日常に支障をきたすレベルが続くのであれば詳しい検査をして原因を診査診断することをおすすめします。
こんな歯並びのお悩みは
ありませんか?
- 噛み合わせが合っていないと感じる
- 口を開けるとカクンと音がする
- 顎を動かすときに痛みを感じる
- 固いものを食べると顎が痛む
- 会話やあくびをすると顎が痛む
- こめかみや耳の周辺、頬などに痛みを感じる
- 口を開けると顎が曲がっている感覚がある
- 人差し指・中指・薬指の3本が入るほど口が開かない
上の症状で当てはまることが多い人は、顎関節症になっている可能性があります。ぜひ早めに当院にご相談ください。
顎関節症の原因
顎関節症の原因は正確にわからないこともありますが、関連する要素が多数あることはわかっています。例えば、噛み合わせのズレや外傷、精神的ストレスや神経系のトラブル、歯ぎしりや食いしばりなどに起因する例が多数見られます。特に食いしばりは大きな要因となっているので、日中に意識的に止めることで、睡眠中の食いしばりを減少させる取り組みも有効なことがわかっています。
噛み合わせの悩みも
ご相談ください
噛み合わせがズレると、食事がしにくいだけでなくさまざまな問題が起こります。例えば足腰が弱くなることもありますし、お金と時間をかけて入れたインプラントが長持ちしないというケースもあります。
頭痛や肩こりが出ることもありますが、噛み合わせとの関連性を思いつけないと、内科や整形外科に相談して、痛みを止めるだけの治療を続けてしまうという例も見られます。このようなことにならないように、ぜひ当院で定期的に噛み合わせのチェックを受けてください。
当院の噛み合わせ・
顎関節症治療
スプリント療法
睡眠中の歯ぎしりや食いしばりは、実は誰もが行っていることです。このとき、食事をするときの2倍もの力がかかることがあり、歯や顎に大きなダメージを与えてしまうこともあります。スプリント療法は睡眠中にマウスピースを装着して、歯や顎への負荷を軽減する治療です。当院にご相談いただいてスプリント療法が有効と判断した場合は、患者さまごとに状態に合わせたマウスピースを作製しています。
さまざまな検査の提案
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ブラックスチェッカー
夜間の歯ぎしりの検査を行うための赤い塗料の付いたマウスピースです。夜寝ている間に一晩装着し、塗料の剥げ方でどのような歯ぎしりをしているかを診断します。
歯ぎしり自体は人間のストレス発散のために必要な側面がありますが、歯ぎしりの力をうまく分散できない噛み合わせの方は、歯ぎしりによって歯・歯周組織・筋肉・顎関節がダメージを受け続けて顎関節症の発症に至ってしまう場合があります。
画像の歯型の塗料が剥げている部分が強く歯ぎしりをしている箇所です。この方は特に右側の奥歯で歯ぎしりの力が受け止められているのが診断できます。このような場合、虫歯ではないのにかむと痛い・しみるなどの症状も出やすい場合があります。 -
CADIAX
CADIAXは下顎の3次元の動きをコンピューター上に計測し、再現できる装置です。左右の顎でどちらが動きが悪いか?音が鳴るのは何ミリ動いたあたりか?動く軌道を0.1ミリ単位で正確に再現し、診断に役立てます
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CT・セファロ
CTは放射線を使って身体内部の3D情報を取得できる機器です。さまざまな医療で使われていますが、当院では、インプラントや根管治療などで役立っています。
セファロは一定の規格に沿って頭部をレントゲン撮影する機器です。決まりに沿って撮影するので、さまざまな症例との比較が容易であること、矯正治療の経過観察が適切にできることなどのメリットがあります。